2007年7月14日

ムハマドユヌス氏来日

バングラディッシュのグラミンバンクを創立したユヌス氏が来日してる!
ということを聞きつけてあくせくと講演に申し込みました。
立教大学で、「21世紀の若者へ向けたメッセージ(?)」というようなサブジェクトの下
記念講演されました。

そのメッセージたるもの、一若者としてとても励まされた。

 「自分が何を求めてるのか」明確に!

 グラミンバンクをたてるちょっと前、学生とともに大学の周辺にある
 村を歩き回り、村で何が起こっているのか調査したユヌス氏(当時チッタゴン大学教授)は、
 村人たちが高利貸しからの債権に苦しめられていることを知る。
 そして調査の結果、債務者40名、総計US40ドルとわずかな
 お金であることがわかったらしい。
 
 こんな小額に苦しめられて貧困から脱出できないのか。こんな小額なら
 自分の手持ちのお金をもっと低利子で貸してあげることもできるのでは。
 と思って貸付をはじめた。そしたら定説に反し、担保をもたない
 貧困層でもお金をちゃんと返済してくることがわかった。

 貧困層も返済するのだ!ということで銀行に、貧困層に対する
 ローンサービスの提供の話をもちかけたが、銀行側はそんな話を全く信じず、
 サービスの供与はできない、と跳ねつけたという。
 
 それでユヌス氏は自分でグラミンバンクを建てた。
 当時は銀行のマネジメントなど一つも何も知らなかった。
 ただ自分の経験と調査と信念に基づいてグラミンバンクを建ててみた。

 その後の功績はみなさんよくご存知の通り。(注)

 規定された枠の下、あるいは通説の下で何ができて何ができないのか思考すると
 限界ばかり目に付いてしまうのは、
 我々が生活している日常でもよく当てはまることだと思う。
 
 特に、オトナになればなるほど、世の定説や通説に従わない・あるいは
 みんなが反対することをやり通すにはものすごくパワーがいる。
 自分自身のやってることを信じる、人を説得する、
 これらはもとより、何よりも自分自身に負けない強靭な精神力が必要だろうな、って思う。
 だからこそ、何がしたいのかわかってても、実際にアクション起こすのって
 「言うは易し、行うは難し」となりがちなのだ。
 
 だけどユヌスさんは、何ができるか、何ができないか、よりも、何がしたいのか、を
 明確にすることのほうがよほど重要だと言う。

 何ができるか、できないのか、は時流やOpporunityにも依存するから。
 今すぐ何ができる、できないの判断がつかなくても、
 自分がどんな社会や世界を、求めているのかを考え続けていればこそ、
 時流やOpporunityをうまく捉えることが
 できるでしょう、ってことが言いたかったんだと思う。
 
 孫子の兵法「敵を知り、己を知らば百戦危うからず。」がいまあたまを
 よぎりました。(↑時熟すまでまて~)

 さていつも通りツラツラと書いてみました。
 またねー


 注)ユヌス氏の活躍の様子は、広くいろんなところで紹介されています
 特に、本人の著書「Banker for the poor」はとてもいい文献らしい(未読)。
 あとは、グラミンバンクのHP:http://www.grameen-info.org/ 参照してください。
 いろんな情報詰まってます。
 ちなみに、グラミンバンク・ツアーといって、申し込むとグラミンバンクの
 フィールドをスタツアのような形で見せてもらえるツアーがあると
 ずいぶん前に聞きました。

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