2007年7月30日

エイズ検査のCMにGLAY TERU登場!

ポスターとか盗まれちゃうんじゃないでしょうか。
公共広告機構エイズ検査のCMに
GLAYのTERUが登場です。

オピニオンリーダーとなる存在の人が、
実際に検査に行っているシーンが
CMで扱われていて、
インパクトはかなりでかいように思われます。

CMは、以下のURLでチェックできます!
http://www.ad-c.or.jp/campaign/support/06/index.html
clipped from www.ad-c.or.jp
エイズについての理解が深く、世界のエイズデーなどにも積極的に参加しているグレイのTERUさんがエイズ検査を呼びかけます。本人が検査に訪れた際のシーンを紹介しながら、「エイズは早期発見で発症を抑えられます」と検査を呼びかけます。
テーマ「エイズ検査の促進」
支援団体:エイズ予防財団
広告会社:(株)アサツー ディ・ケイ
制作会社:(株)ピクチャーズ
掲載メディア:テレビ/ラジオ/新聞/雑誌/ポスター
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2007年7月26日

Stiglitz、グローバリゼーション

JICAのHPを散策していたら、コロンビア大教授のJoseph Stiglitz氏が来日するとのこと!
7月30日に緒方貞子氏とともに基調講演を行うようです。
大物二人の講演だ!チェック↓
http://www.jica.go.jp/press/2007/070711_1.html
というわけで本日は珍しく(初めて)、経済学修士課程の大学院生っぽいブログを書いてみようと思います。


スティグリッツはひげもじゃで「情報の非対称性の下での市場分析(
analyses of markets with asymmetric information)」の功績で、カリフォルニアバークレー校教授のアカロフとスタンフォード大のスペンスとともに2001年にノーベル経済学賞を受賞しました。でもノーベル経済学賞を受賞するよりずっと前に、若手有望な経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞の受賞をしてるはずです。

「情報の非対称性の下での市場分析」を途上国の文脈だけから考えると---たとえば、伝統的な途上国農村においてなんで公的な銀行とか保険とか供与されないのか分析してます。こういう経済で小作と地主がどんな
戦略的な契約を結んでるのか分析してます。そいで何で途上国経済が成り立つ(あるいは成り立たない)のか分析してます。法の整備とかが進んでいない途上国経済特有の性質に着目してこうした分析をしてきてるのですね。

最近は、

”Making Globalization Work The Next Steps to Social Justice”

”Globalization and Its Discontents”

といった一般向けの本を出版して、グローバリゼーションについて声を大にしています。
一見、
「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す 」
「世界を不幸にしたグローバリゼーションの正体」
という邦題をみると、超・アンチ・グローバリゼーション的な人と勘違いしてしまいそうですが、そうではありません。

グローバリゼーションは必要かつ不可逆的なものである。と同時に、途上国には市場の不完備性や解決困難な情報の非対称性という特有の問題がある。だからこそ、新古典派的・新自由主義的な経済政策の下にグローバリゼーションを進めていくと、格差を生み途上国を周辺に追いやる、といってるのです。要は、「”新自由主義的な”グローバリゼーション」「ワシントン・コンセンサス(注)」に反対。「グローバリゼーション」そのものはむしろ肯定的にみています。


このひげもじゃの偉人さんがどんなこと考えてるかもっと知りたい方、緒方氏と何を話すのかわくわくする方、
JICAの講演行ってみましょう!

以上ほんのちょこっと経済院生っぽいブログでした。

*ワシントンコンセンサス:

(1)財政赤字の是正、(2)補助金カットなど財政支出の変更、(3)税制改革、(4)金利の自由化、(5)競争力ある為替レート、(6)貿易の自由化、(7)直接投資の受け入れ促進、(8)国営企業の民営化、(9)規制緩和、(10)所有権法の確立 (quotation from Wikipedia)

2007年7月24日

文京高校での出張授業報告



7月11日(水)。
池袋保健所の保健師さんたちと
都立文京高校での出張授業に行ってきました☆

テーマは「HIVを含む性感染症予防」。
高校1年生が対象です。


ここからは私、まーきーの個人的な感想になります↓

授業の前に校長先生はこのようにおっしゃていました。
 「心が生まれる」と書いて「性」です。
 「性」に対する考え方とは、人間関係の中で育つものだと思うのです。
高校生に「性」についてを考えてもらうのは、賛否両論があるし、
社会の中ではタブー視されていたりもすると思います。
でも、このように「性」を考えることは「人間関係」を考えることといえるのなら、
「性」にまつわることを高校生のうちに、若いうちに考えてみるのは
とても大切なことのように思えます。


大きなフロアーで300人ほどの高校生に向かい、
「伝える」ことはとっても難しいんだなっていう実感もありましたが
(これを毎日やっている教師ってすごい・・・)、
聞きながらも反応してくれたり、話を聞く体制になってくれてたり、
参加して高校生に話すことができたのは楽しかったっていうのがまず感じたこと。

これからも、アデオからいろんなところでいろんな人にメッセージを発信できていければいいなーって
思いながら帰ってきました。

2007年7月15日

MDGsってなんだ?

こんにちは。
台風が強くてびっくりです。早速カサを風に持ってかれました。

ところでみなさんMDGsって知ってます?

MDGsとは「ミレニアム開発目標」の略です。

ミレニアム開発目標(MDGs)とは、
2000年9月に国連ミレニアム・サミットで採択された
「国連ミレニアム宣言」をもとにまとめられたもので、
貧困撲滅や基礎的教育の普及など、国際社会が
2015年までに達成すべき8つの目標と18のターゲットが掲げられています。

以下がその8つ。(詳細はクリックすると見れるみたい)

clipped from www.jichiro.gr.jp

 目標1. 極度の貧困と飢餓の撲滅

 目標2. 初等教育の完全普及

 目標3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上

 目標4. 乳幼児死亡率の削減

 目標5. 妊産婦の健康の改善

 目標6. HIV/AIDS、マラリアなどの疾病の蔓延防止

 目標7. 持続可能な環境づくり

 目標8. 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

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で、このMDGsですが、この2007年7月7日がちょうど、
発表の2000年から達成予定の2015年までの中間にあたる日だったのですが、
このときにちょっとショックな発表がありました。

clipped from www.tokyo-np.co.jp

アフリカ諸国 達成困難 15年までの国連目標 温暖化も障害に


2007年6月25日 夕刊

 二〇一五年までに発展途上国で貧困や飢餓に苦しむ人の数を半減させるなどの国際的な数値目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成が、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国では極めて困難になっているとの調査結果を、国連が二十五日までにまとめた。

 国連によると、アジアなど多くの途上国は既に「一日の収入が一ドル未満の貧困人口を一五年までに半減させる」との目標を達成しつつあるが、アフリカでは一九九〇年の46・8%から二〇〇四年の41・1%とごくわずかな減少にとどまった。

 二〇〇〇年の国連総会で採択されたMDGsのプロセスが七月七日に折り返し点を迎えるのを前に、国連は「アフリカ諸国への政府開発援助が〇四年以降、ほとんど増えていない」と指摘。日本などの主要国に〇五年の首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)で公約したアフリカ支援拡大の実行を求めている。

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とのこと。
アフリカをひとつのキーワードにして活動するアデオジャパンとしては、
そしてアフリカが大好きな私一個人としては、
ぜひとも「達成が困難だから、MDGsはもはや意味がない」ではなく、
「困難だからこそ、世界の一人ひとりをはじめとした国際社会が、あきらめずに努力をする」って
いう流れができてきてほしいと思っています。

自分ができることは何だろう?
どんな人でも何もないとは決して思いません。

たとえば、「ホワイトバンド」で有名になった「ほっとけない」の事務局は、
以下のような取り組みをしています。

clipped from www.shibukei.com

アーティストTシャツでメッセージ発信-世界の「貧困」半減へ

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 GAS AS I/Fが今回、製造・販売元として協力するのは、国連が掲げる「MDGs(エム・ディー・ジーズ=ミレニアム開発目標)」のメッセージを伝えるためのTシャツプロジェクト。MDGsは、2000年ニューヨーク国連ミレニアムサミットで採択された期限付きの目標で、「平和と安全」「開発と貧困」「環境」など8項目の課題から成る。

 同プロジェクトでは、各テーマに沿い8人(組)のアーティストがそれぞれのメッセージを形にしたオリジナルTシャツを制作。売り上げの10%は、各目標の達成に向けた現地支援プロジェクトに寄付される仕組みで、1枚につき100円は「ほっとけない世界のまずしさ」の活動資金に充てられる。

 このほか、教育や環境問題、途上国の貧困などのついての目標を題材にしたTシャツも販売。価格はすべて5,040円(一部のTシャツは現在制作中)。ウィメンズはMのみで、メンズはS、M、Lの3サイズを展開する。GAS AS I/F内の特設サイト「GAS online shop×MDGs」で7月7日より販売。
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自分には何ができる?をポジティブな問いに。
そう考える今日この頃です。

for better world

2007年7月14日

ムハマドユヌス氏来日

バングラディッシュのグラミンバンクを創立したユヌス氏が来日してる!
ということを聞きつけてあくせくと講演に申し込みました。
立教大学で、「21世紀の若者へ向けたメッセージ(?)」というようなサブジェクトの下
記念講演されました。

そのメッセージたるもの、一若者としてとても励まされた。

 「自分が何を求めてるのか」明確に!

 グラミンバンクをたてるちょっと前、学生とともに大学の周辺にある
 村を歩き回り、村で何が起こっているのか調査したユヌス氏(当時チッタゴン大学教授)は、
 村人たちが高利貸しからの債権に苦しめられていることを知る。
 そして調査の結果、債務者40名、総計US40ドルとわずかな
 お金であることがわかったらしい。
 
 こんな小額に苦しめられて貧困から脱出できないのか。こんな小額なら
 自分の手持ちのお金をもっと低利子で貸してあげることもできるのでは。
 と思って貸付をはじめた。そしたら定説に反し、担保をもたない
 貧困層でもお金をちゃんと返済してくることがわかった。

 貧困層も返済するのだ!ということで銀行に、貧困層に対する
 ローンサービスの提供の話をもちかけたが、銀行側はそんな話を全く信じず、
 サービスの供与はできない、と跳ねつけたという。
 
 それでユヌス氏は自分でグラミンバンクを建てた。
 当時は銀行のマネジメントなど一つも何も知らなかった。
 ただ自分の経験と調査と信念に基づいてグラミンバンクを建ててみた。

 その後の功績はみなさんよくご存知の通り。(注)

 規定された枠の下、あるいは通説の下で何ができて何ができないのか思考すると
 限界ばかり目に付いてしまうのは、
 我々が生活している日常でもよく当てはまることだと思う。
 
 特に、オトナになればなるほど、世の定説や通説に従わない・あるいは
 みんなが反対することをやり通すにはものすごくパワーがいる。
 自分自身のやってることを信じる、人を説得する、
 これらはもとより、何よりも自分自身に負けない強靭な精神力が必要だろうな、って思う。
 だからこそ、何がしたいのかわかってても、実際にアクション起こすのって
 「言うは易し、行うは難し」となりがちなのだ。
 
 だけどユヌスさんは、何ができるか、何ができないか、よりも、何がしたいのか、を
 明確にすることのほうがよほど重要だと言う。

 何ができるか、できないのか、は時流やOpporunityにも依存するから。
 今すぐ何ができる、できないの判断がつかなくても、
 自分がどんな社会や世界を、求めているのかを考え続けていればこそ、
 時流やOpporunityをうまく捉えることが
 できるでしょう、ってことが言いたかったんだと思う。
 
 孫子の兵法「敵を知り、己を知らば百戦危うからず。」がいまあたまを
 よぎりました。(↑時熟すまでまて~)

 さていつも通りツラツラと書いてみました。
 またねー


 注)ユヌス氏の活躍の様子は、広くいろんなところで紹介されています
 特に、本人の著書「Banker for the poor」はとてもいい文献らしい(未読)。
 あとは、グラミンバンクのHP:http://www.grameen-info.org/ 参照してください。
 いろんな情報詰まってます。
 ちなみに、グラミンバンク・ツアーといって、申し込むとグラミンバンクの
 フィールドをスタツアのような形で見せてもらえるツアーがあると
 ずいぶん前に聞きました。

2007年7月11日

中国とファッションとコンドーム??


近頃、中国のエイズ対策キャンペーンが頻繁に
メディアで取り上げられています。

中国のHIV感染者数の増加に中国政府自身が危機意識を
高め、積極的な施策を講じていることも背景にありますが、
キャンペーンのアイディア・創意工夫自体にも
注目を集める要因があるように思います。。

キャンペーンをうっても人々にその存在が認知されなければ、
キャンペーンの効果が上がる事はそもそもありません。
(それとは知らぬ間に浸透している場合もありますが。)

そういった意味で、世界的にも注目されている中国の
エイズ対策キャンペーンから日本が学ぶ事は多いはず。
clipped from today.reuters.co.jp

中国、エイズ対策でコンドームのファッションショー

 [北京 11日 ロイター] 中国の北京で11日、コンドームで作成された衣服のファッションショーが開催された。このイベントは、同国コンドームメーカー最大手が、エイズ対策としてコンドームの使用促進を訴えるために主催したもの。

 ショーでは、モデルたちが、さまざまな色や形をしたコンドームで作られたドレスや花嫁衣装、帽子などを身にまとい、キャットウォークに登場した。

17:20 JST145
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2007年7月3日

それでも生きる子供たちへ byまーきー



こんにちは。
まーきーです。


今日は私から映画の紹介をさせてもらいます!


『それでも生きる子供たちへ』


http://kodomo.gyao.jp/







~イントロダクション~


両親の別離、ストリートチルドレン、HIV胎内感染、少年兵士など、7つの国の子供たちの現実を、7つの国の監督たちがドラマチックに描く。子供時代ならではの恐れを知らない逞しさと、劣悪な状況をも新鮮な遊び場にしてしまう想像力。
数々のエンターテイメント作品を世に送り出してきた巨匠たちは、子供たちに敬意を表し、大人の視点から哀れむことをしていない。子供の目線と感受性を表現した結果、観客の問題意識を揺さぶりながらも、胸を打つドラマとして本作を成立させた。



(「それでも生きる子供たちへ」HPhttp://kodomo.gyao.jp/より)



たとえば、想像してみてください。


あなたは小学校5年生。


ある日、家へ帰ったら、大好きな母親が、あなたのほほをやさしくなでながら、でも目には涙を浮かべてこういったとします。


「あなたはHIVに感染しているのよ。あなたはHIVと一緒に死ぬ運命にあるのよ」




「HIVって何?」って思うかもしれないし、

「何言ってるの?お母さん!」とその手を力いっぱいつき離すかもしれない。


でも、いつか、この現実を受け入れ、立ち向かっていくことがあなたにはできると思いますか?


7つのうちの話のひとつ、

スパイク・リー監督が描く『アメリカのイエスの子ら』はHIVに感染している少女の物語。




自分が知らない間にHIVに感染していたとしても、


いつの間にか世界が戦争の火で埋め尽くされていたとしても、


生まれた時から母親がいなかったとしても、


それでも彼らはその事実を受け入れて、それでも生きていこうとする。



それは自分のせいでなかったとしても、誰のせいでもなく、

自分はそこにある現実を受け入れていくだけ。

それはかわいそうとか、つらいとか、きついとか、そういうことではなくて、

私は「生きる」ということへの真摯な態度である気がしてならない。


いつの間にか、大人への階段を上りながら、

人は強く生きることを忘れてしまうのかもしれないね。

大人は誰も、昔は子供だった。


でも、そのことを忘れずにいる大人はほとんどいない。


(アントワーヌ・ド・サン=テグジェペリ 『星の王子様』)



ちょっとだけ、振り返ってみてください。

あなたが子供であったときを。