2007年11月22日

210万という数字。エイズの増減。

アデオが参加している「wAds2007」では、mixiを積極的に活用しようと試みています。
「wAds2007」という人物がmixiに存在するのです。実は毎日人格が異なります(笑)
日記を継続して見ていると、曜日ごとに人格が変わっているのに気づくと思いますが^^;

非常に味わい深い日記であるように思います。
ぜひぜひご覧になってみてください!!

こちら  http://mixi.jp/list_diary.pl


以下水曜日の日記より。
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さてさて、今日はこんなことを考えてみました。

「エイズって減ってるの?増えてるの?」


こんなことを考えたのは、
毎週水曜恒例の昼食会で友達が言った一言が原因でした。

「エイズって大幅に減ってるんだってね!すごい減り方らしいじゃん?」

こんな話は初耳だったので、詳しく聞いてみると、
朝のニュース(BBC)でエイズ患者大幅減という国連の発表が報じられていたとのこと。
これはチェックせねば!ということで、さっそくぐぐってみました。
こんな感じでした。


~以下引用~

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HIV患者3300万人、国連大幅に下方修正

中日新聞 2007年11月21日
【ジュネーブ20日共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)は20日発表した2007年版のエイズ報告書で、今年の世 界のエイズウイルス(HIV)感染者数は3320万人と推計、4000万人に迫るとしていた06年の発表を過去にさかのぼって大幅に下方修正した。

 UNAIDSは下方修正の理由について、インドを中心とする多くの感染者を抱える国々で推計方法や推計の前提条件を変更した結果で「推計値はよ り正確になった」と説明。しかし、あまりに大幅な下方修正のため、過去の数値には「エイズ対策の財源確保のため感染拡大を誇張する思惑があったのではない か」(米ワシントン・ポスト紙)との指摘も出ている。

 報告書によると、07年に新たにHIVに感染した人の数は250万人(06年発表は430万人)、エイズによる死者数は210万人(同290万人)と、いずれも06年発表の水準を大きく下回った。

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減った、というよりは過去に発表されていたHIV感染者数が多すぎた、ということでしょうか。
「感染拡大を誇張する思惑」という言明の真相も気になるところですが(他の記事を見てもUNAIDSバッシングがあったりする)、
私がそれ以上にひっかかったのはその下の部分でした。

 07年に新たにHIVに感染した人の数は250万人(06年発表は430万人)、  エイズによる死者数は210万人(同290万人)
4000万から3320万人に下方修正、と記事は報じているけれど、
新規に250万人が感染している。年間210万人がエイズで命をおとしている。
これでは「思ったより少なかったぞ。よかった!」とは決して言えないだろうなと思います。

また、「HIV感染者数」はHIV感染が原因で亡くなった人の数が差し引かれていきます。
今生きているHIV感染者数をもって問題の大きさをはかろうとするのは、
実際的な対策を考える上ではもちろん必要だろうけれど、
過去に亡くなった人たちの幾千もの命があって、HIVが人間や社会に与える重みって
見えてくるのではないでしょうか。

なくなった210万人にはそれぞれ210万通りの人生があったはず。
何千万、何百万、という数字で感覚を麻痺させることなく、
1つ1つの命にこだわっていきたいですね。。

途上国に比べたらHIV感染者が少ないと言われる日本でも、
HIVの予防をしっかりやっていかなければいけない理由は、
そんなところにあるような気がします。

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